
講師紹介
大人のピアノ教室 ゆみピアノレッスン

講師:祐美 Yumi
クラシック珠玉の小品、日本の抒情歌、世界の民謡、映画音楽などジャンルを問わず演奏しています。
神戸出身。4歳からピアノを始め、横井和子氏ほかに師事、ソルフェージュは相愛学園子供の音楽教室に通っていました。
実は中学三年生のはじめに一度ピアノをやめています。
横井氏に 「その手では(氏の母校・東京芸大の)ピアノ科の入試課題曲は弾けないので楽理科へ」と言われてヤル気ゼロに。
横井氏の前に習っていた先生にも「ピアノを弾く手ではない」と言われ、一度ピアノをやめたあとに短期間習った別の先生にも、「うちの大学は手の大きさを見るから小さいことがバレない弾き方をしないとね」とまで言われてしまったサイズです。
その後はほぼ独学で研究を続けています。

もうピアノはやめようかと思い始めていた私に再び火を付けてくれたのが、19歳の時に出会ったビクター赤盤の復刻レコードでした。
名前しか聞いたことがない演奏家。
針を落として驚く。
何、この雑音。
シャーシャー鳴っている向こうから、微かに聞こえてくるピアノの音色。
でもそれは、進んだ技術で録音・編集されたものしか聞いていなかった耳に、
「ミスなく、速く、粒立ち揃えて、がなんぼのもんじゃ」を嫌というほど叩きつけて来たのです。
そう、音楽とは何か、を。
20歳より演奏活動を開始、東京音楽大学ピアノ演奏家コースに入るも中退。
やめる前、相談に乗ってくれた助教授がしみじみと言ってくれました。
「あなたの感性は、あの人(担当教官)とは合わないんだよねえ」。
その後、東京女子大学文理学部日本文学科在籍中にピアノソロのCDを制作(ビクター音楽産業)したのを機に演奏活動を再開しました。
自主企画のコンサートは"ワインを傾けながら

活動を再開後、ディナーコンサートや企業主催のイベントのほか、会員制クラブやレストランなどでも演奏し、いろんなジャンルのものを弾くようになって、ジャズでもロックでもクラシックでも、良いものは良いの思いをますます強くしています。
大好きなピアニスト、ウラディミール・パハマンのことば、
「よい演奏は、ステージ上で精神を集中して気持ちを固くしたまま行い、聴衆も夢中になってそれを凝視しているようなときには、決してありえるものではない。
よい演奏は人の心に柔らかく溶け込んで自然に伝わるものでなければならないものだ。
そうするためには、客間の中で親しい人たちと喋りながら演奏するような固くならぬ精神状態で弾かなかったならば、そうはならないのである。・・・本当は客間のような小ルームで、皆と話をしながら、しかもお互いに一杯呑みながら弾くのがいちばん望ましいのだ。(野村光一"パッハマンの想い出"より)」
を、本人は実践しているつもりでいます。
最近のプログラム構成は、前半はクラシックの珠玉の小品、後半は日本の叙情歌・世界の民謡など、自ら編曲したさまざまなジャンルのものにしています。
休憩中はいつも、来てくださった方々の席を回って語らいを楽しみます。
コンサート当日までの、血を吐くような練習が一気に報われるそのひと時を、お客様が共有してくださる喜び。
私の演奏を楽しんでくださる方がいらっしゃる限り弾き続けられればと思っています。
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〈平成25年~28年に何を血迷ったか歴史小説『黎明の坂』全四巻を刊行〉

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